<7月11日>(水)
○本日発足した小沢新党こと「国民の生活が第一党」(比例代表で記入するときは、どうやって略するんだろう?「国生第一」?)には、とっても深い不幸が揃っているような気がする。ちょっと数えてみましょうか。
①手足がない。新党の分裂→立ち上げはこれで4回目。新生党には自民党時代の後援会が、新進党には公明マシーンが、自由党にはみずからのカリスマが、民主党には労組マシーンがついていた。ところが「国生第一党」には手足がない。これでは候補者が、選挙区にポスターを貼ることもできないではないか。
②カネがない。あわゆくば分党をと思って粘ってみたけれど、野田首相にあっさりダメ出しされた。これでは政党助成金も、来年1月までもらえない。分党だったら、財産分与があった上に7月分の政党助成金が入ったのに。もう70歳になって、引退も考え始めたこの時期に、自分の財産に手をつけなきゃいけないかもしれない。ああ、もったいない。
③人もいない。以前は自分についてきたベテランのほとんどは敵に回り、「せめてこいつは・・・」と思った部下も、軒並み民主党残留を選択している。入ってくるのは、自分で選挙を戦う術を知らない、指示待ち族のチルドレンだけ。かくなる上は、質より量を求めるしかないが、量を増やせばそれだけコストが増える。なおかつ、ほとんどは再選されることなく、投資はムダ金に終わる公算が大である。
④信用もない。政界離れ鳥を20年もやっていたら、永田町の主だった人のほとんどを敵に回してしまった。かくして橋下さんも石原さんも渡辺よしみさんも、提携にはドン引きになっている。なんとか不信任案を出したところで、自民党も乗ってはこないだろう。マスコミも日刊ゲンダイ以外はほとんどが敵になってしまっている。
⑤ところが看板はある。反消費税と脱原発を訴えれば、そこそこ支持が集まるかもしれない。だったらここは、頑張ってみるしかない。1993年の国民福祉税騒動で、消費税率を3%から7%に上げようとしたことや、平岩東電会長の信認が厚かったことはこの際言いっこなし。
⑥しかも裁判もある。秋ごろには公判も始まるだろうけれども、それと選挙が重なったらどうすればいいのか。
⑦タイミングも悪い。せっかくの党の旗揚げの日にパンダが死んでしまうとは。縁起でもないし、ニュースバリューも持って行かれてしまった。
○これだけ運の悪い新党の旗揚げもめずらしい。といって、同情する気にもなれませんな。当サイトとしては「憎しみ」ではなく、「愛」の反対語である「無関心」でもって船出を見送るものであります。